Post-operative management
即時インプラント治療では、手術当日は何を食べても構いませんが、翌朝から約4週間は「やわらかい」食品を食べて頂くことになります。
また、患者さんの顎の骨の状態により、「とてもやわらかい」ものから、「やわらかい」ものへ移行して頂くこともあるのですが、この「やわらかさ」の度合いをどう患者さんにお伝えするかがあべやま歯科クリニックのスタッフの間で常に問題になっていました。このことについて、最近の試みをご紹介します。
一般にはあまり知られていないのですが、様々な食品会社からユニバーサルデザインフードという表示があるレトルト食品が販売されています。
この食品は、「かたさ・食べやすさ」が4段階に表示されていて、即時インプラント治療の術後の食事指導に最適であることから、あべやま歯科クリニックでは、「オールオン4」などの即時インプラント治療の術後に食べて頂く食事として、このユニバーサルデザインフードをご紹介することもあります。
即時インプラントの患者さんには、「かたさ・食べやすさ」の基準として適切なクラス(1-4)をお教え致します。それらをご購入して頂き、実際に食べて頂くことにより、どの程度の食品・調理法なら適切なのか感覚的に理解して頂くことができます。キューピー食品の開発担当の方によると、煮物などは、全ての食材が同じ固さになるように食材別に加熱調理しているとのこと。高級料亭の板前さんのような気遣いで作っているそうです。試食したところ、結構美味しくって、インプラントの患者さんでなくてもクセになりそうです(笑)。
即時インプラント治療を確実に成功させるためには、こういった患者さんへの細かい配慮も重要な要素のひとつと考えています。